2019年6月7日金曜日

明け方に雨の音。
静かにサラサラと。
ほっとして心も体もほぐれていくようだった。

その日の午後、高校生の生徒さんと話していたら、彼女は雨が好きとのこと。

雨の匂いも音も好きで、なかでも色が好きだという。

雨の色かあ。 

ふと、アメリカ留学時代に雪が降ったときのことを思い出した。ボストン。冬の大雪。

イタリア人の友人に雪だねと話しかけたら、

「Yes. It is beautiful.」

と瞳を輝かせて。
満面の笑顔での返答。

多くの人が、雪で困ったなというニュアンスで会話する中、そういう返答をどこかで予想していた私はびっくりした。

そして、そうだな、雪ってきれいだよな、とはっとした。その友人だって雪はもう見慣れていたはず。だけど、ちゃんとその美しさが見えていて。

自分が心に蓋していたことに気がついた。

心を澄ませて、美しいものを美しいと感じられる自分でありたい。





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