2017年10月2日月曜日

友人の言葉

金木犀が香って、ふと思い出したこと。

「他人に敬意をもつように心掛けている」という友人の言葉。

敬意、なんて普段あまり使わない単語が飛び出したので驚いたのを覚えている。

人間は初めて会った人を敵と思うようにプログラムされていると何かの本で読んだことがある。生物として身を守るための防御反応らしい。

そにせいか、他人のことをすぐに「判断」「批評」しようとする。この人はこうだと決めつけて除外しようとする。

でも、人はそんなに単純じゃない。

明るく見える人も悲しみを抱えていたり。
怖そうな人が優しかったり。

だからこそ。

その人の向こう側にある森に「敬意」を払うこと。
自分には「分かりきらない」物語があることを知ること。
 
そして、「心掛けている」の意味は、プログラム通りに「あの人はこうだ」と決めつけてしまいそうになるのをしないために、心掛けている、ということなんだと思う。

その人は驚くほど他人に対して垣根のない人でした。

この言葉はずっと心に残っています。





0 件のコメント:

コメントを投稿